フラワー・ムーブメントが生んだ不朽の名作「夢のカリフォルニア」

この曲は1965年に発表された「ママス＆パパス」のデビュー曲です。この時代はアメリカのサンフランシスコから始まったヒッピーの文化「フラワー・ムーブメント」が全世界に広がり始めた時期でした。「フラワー・ムーブメント」というのは、混沌としたベトナム戦争を背景に、当時ヒッピーと呼ばれた人たちが、「武器ではなく花を持て」というスローガンで、平和と愛の象徴である花で着飾った平和運動の一種です。

「ママス＆パパス」は当時のそのような若者文化の中心的存在であり、リーダーのジョン・フィリップスは数年後に史上初の野外ロック・コンサート「モントレー・ポップス・フェスティバル」の実現に深くかかわり、時代の中心的存在として認められていきます。

「夢のカリフォルニア」歌詞

California Dreamin’ – The Mamas & The Papas (1966)

All the leaves are brown (all the leaves are brown)And the sky is grey (and the sky is grey)I’ve been for a walk (I’ve been for a walk)On a winter’s day (on a winter’s day)I’d be safe and warm (I’d be safe and warm)If I was in L.A. (if I was in L.A.)
木立の葉は茶色に染まり空はねずみ色をしている僕は散歩に出かけたこんな冬の日に何事もない暖かい日々を過ごせたんだろうもしロサンゼルスにいたのなら

California dreamin’ (California dreamin’)On such a winter’s day
カリフォルニアを夢に見るこんな冬の日は

Stopped into a churchI passed along the wayWell, I got down on my knees (got down on my knees)And I pretend to pray (I pretend to pray)You know the preacher like the cold (preacher like the cold)He knows I’m gonna stay (knows I’m gonna stay)
教会を訪れた道に沿って歩いたあとにそうさ　跪いて祈るふりをしたんだ知ってるだろ　訓戒を与える男は寒いのが好きなんだ彼は僕がここに留まることを知っている

California dreamin’ (California dreamin’)On such a winter’s day
カリフォルニアを夢に見るこんな冬の日は

All the leaves are brown (all the leaves are brown)And the sky is grey (and the sky is grey)I’ve been for a walk (I’ve been for a walk)On a winter’s day (on a winter’s day)If I didn’t tell her (if I didn’t tell her)I could leave today (I could leave today)
木々の葉は茶色に染まり空はねずみ色をしている僕は散歩に出かけたこんな冬の日にもし彼女に伝えたりしなければ僕は今日ここを立ち去ることができただろう

California dreamin’ (California dreamin’)On such a winter’s day (California dreamin’)On such a winter’s day (California dreamin’)On such a winter’s day
カリフォルニアを夢に見るこんな冬の日に

追記　ミシェル・フィリップスについて

メンバーのミシェル・フィリップスについて。ママス＆パパスは実質の活動期間はとても短く、1965年から1968年の3年間でした。二組の夫婦によって構成されていたママス＆パパスが解散した原因は、ミシェルとデニー・ドハーティのグループ内不倫が発覚したことだと言われています。

その後も彼女は浮名を流し、映画イージー・ライダーで飛ぶ鳥を落とす勢いであったデニス・ホッパーと結婚するけど一週間で離婚、その後も結婚・離婚を繰り返しています。

彼女はその後、女優に転身。「新スタートレック」や「デスパレートな妻たち」「ビバリーヒルズ青春白書」などにも出演します。